近年のエチオピア
首都アジス・アベバ
近年のエチオピアの発展は目覚ましく、首都アジス・アベバは大都会となっております
その背景には中国資本による資金援助や、インフラ整備が大きく関与しており、大きな社会問題となっております
街の郊外は急激な開発により写真のような状況になっている所が多々あります
ホテル内に置かれたコーヒーセレモニーの道具
首都を離れるとすぐにこのような荒野が広がっています
道路は中国の業者により整備されています
村では土や木を使って建てられた家で生活しており、建物が老朽化すると隣に建て直して暮らしています
また、エチオピアでは土地は全て政府の所有物となっており、国民は政府から土地を借りるという形で生活していますが、道路が建設されるとその両サイドに勝手に家を建てて住んでいるようです
木の家の写真の家族は家の裏側で作物を育てて生活しています
今回向かった農園は山の奥地にあり、舗装された道路もなくなる為、大雨が降ると道がぬかるんで車がスタックする事があります
メタッド社アラカコーヒー農園
朝靄と見張りの兵士
農園スタッフ
アラカ農園では、写真のように沢山の大きな木が生い茂る豊かな自然の森の中で、大木をシェードツリーにしてコーヒーの木を栽培しています
新しく植えられたまだ若いコーヒーの木々
収穫前のコーヒーチェリー
これまでエチオピアでは、コーヒー豆の品種が分けられておらず、エチオピアの豆は全て「在来種」と表記されてきました
メタッド社は、そうしたそれぞれのコーヒー豆の品種をデータ分析し、番号を付けることで、品種の特定を図っています
それにより、品種の違いによる個性を保つ取り組みがなされており、スペシャルティコーヒーに欠かせない持続可能性を維持しています
こうした取り組みは、近年注目を浴び始めたゲシャ村のゲイシャ等でも取り組まれています
近年では、世界中でこうした高品質高価格コーヒーの栽培が行われています
収穫したコーヒーチェリーの選別風景
最新の収穫したコーヒーチェリーの表皮を剥く機械(コロンビア製)により、大量のコーヒーチェリーを精製する事ができます
このように世界のコーヒー農園は、日々の進化が目覚ましく、コモデティコーヒーとスペシャルティコーヒーの品質の格差が広がっています
それにより、毎年世界のどこかで高品質なコーヒーが産声を上げ、未だかつてない上質な味わいのコーヒーが楽しめるようになって来ています
どんどん変わっていくコーヒーの価値観、苦いだけのコーヒーだけがコーヒーではない事がそう遠くない未来に常識になる日が来るでしょう